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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4


俺の提案した無謀な挑戦は、あっさりと却下された。
こんな時だから、チャレンジした方がいいと言ったんだけど、見事に散った。

「ちぇ…」
「まあ、潤。悪かないよ」

リーダーがそう言って背中をぽんと一つ叩いた。

「だけど、今は無理だ。来年な」
「…本当だな?」
「あ…え?ね?翔くん」

目を泳がせながら、リーダーは翔くんを見た。

「ま、考えとくよ」

笑いながら翔くんとリーダーは会議室を出て行った。

「松本さん、お願いします」

演出のチーフから声が掛かって、また打ち合わせ。

「はい。お願いします」

メンバーは智くんからの振り落としに向かう。
俺はもう少しチーフ達と打ち合わせ。

案外打ち合わせに時間がかかって、慌ててリハーサル室に向かう。
着いてみると、休憩時間に入ったところだった。
もう晩飯の時間になってた。
誰も居なくなった部屋に一人座り込む。

少し…疲れた…

ぼーっとしながら一口、ペットボトルから茶を飲んだ。
その時、ドアが開いた。
雅紀が一人で、歩いてくる。
無表情に俺の前に立つと、腕を掴んで俺を立ち上がらせた。

「雅紀…」
「来いよ」

強引に腕を引かれて、倉庫に連れ込まれる。

「ちょっ…何?やめろよ!」

壁に投げつけられて、思い切り背中を打った。
痛くて声が出せない。

「黙れ」

俺の顔の横に手をつくと、顔を近づけてくる。
顎を持つと、無理やり雅紀の方を向かされた。

「何、無理してんだよ…」
「…え…?無理なんか…」
「昨日、寝てないんだろ?」
「そんなことない」

腕を掴まれた。

「俺に嘘つくな」

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