第11章 グレイscene4
いつも…そうだ…
8月の熱い日差しは、俺の体力を奪っていく。
もともと身体の強いほうじゃない。
だけど役作りやコンサートのため、ジムには通い続けてる。
その成果もあって、最近じゃだいぶ身体はできてきたけど、やっぱり疲れてくるということを聞かなくなってくる。
コンサートツアーの振り付け期間、そしてアルバムのレコーディング。
各自の仕事の合間を縫って、集中して行われる。
コンサートに関しては俺が主導しているから、打ち合わせは密に行う。
メンバーの意見も取り入れながら、納得の行くものをつくりあげようと、昼夜問わず企画を詰めていく。
「今年のソロについてなんだけど…」
リハのために借りきったスタジオの会議室。
メンバーと各セクションのチーフスタッフが集まっての会議。
こんな機会は余り取れないから、集中して重要事項を決めていく。
「2ヶ月前に決めた通り行きたいんだけど、皆準備できてる?」
「俺の方は順調」
翔くんが手を挙げる。
「俺も…なんとかなってるよ」
リーダーが眠そうに答える。
「私もなんとかなりますがね、相葉さんどうなんですか?」
「おっ、俺だってなるわ!」
また二人がじゃれ始めるのを制して、俺は全員を見渡す。
「俺、凄いこと言ってもいい?」