第9章 退紅(あらそめ)scene3
「智…もう…」
ふふっと笑うと俺の手を握った。
「ベッド、いこ…?」
置いたままにしてたローションのボトルを手に取ると、俺の手に握らせた。
そのまま寝室に入ると二人でベッドに倒れ込んだ。
智が俺のバスローブを脱がせると、俺はローションを手に出した。
ベッドに智の身体を倒すと足の間に手を入れた。
蕾に触れると、びくりと身体が震えた。
「日本中で…」
「え…?」
「こんな時間にセックスしてる人、何人いるんだろ…」
「何いってんの智…」
「ふふ…だって…しあわせなんだもん…」
俺の首に腕を回してぎゅっと抱きしめた。
「きっと…俺達が一番しあわせだよ…翔…」
ぎゅうううっと抱きしめられて、涙が滲んだ。
「…そうだね…」
片手で智の腰に腕を回して抱き寄せる。
「こんなしあわせなことないよ…」
「…翔…」
お互いの腕を緩めると、見つめ合う。
ちゅっと触れるだけのキスをすると、指を智の中に埋めた。
「んっ…」
「久しぶりだから…ちゃんと解そうね…」
「うん…」
ゆっくりと時間を掛けてそこを解す。
智の身体がほんのりと紅くなる。
「もう…いいから…翔…」
甘い息を吐きながら快感に震える。
その指先が俺の唇を撫でた。