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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第9章 退紅(あらそめ)scene3


だから…人を殺すことも厭わないんだ…
そんなこと、大したことじゃないから。
失うくらいだったら。
智くんはきっとそう思ってる。

「やっとわかったよ…」

智くんの細い首に手のひらを付けた。

「智くんが、俺のこと切り刻んで食べたいって言った気持ちが…」

ぐっと手を握りこむと、智くんの首に指が食い込んだ。

「翔…」
「どんな汚い手を使っても…俺は智くんから一生離れないよ?」
「わか…った…」
「離れたら、一番智くんが嫌がることをするよ?」
「な…に…?」
「死んでやる」

智くんの目が大きく見開かれた。

「…だから…傍にいて」
「うん…」
「もう離れないから…」
「う…ん…」

ぎりっと締めあげる手に力が入る。
苦痛に歪む顔を見て、暗い愉悦がこみあげてくるのを止められない。

”…ついてきてください…”

宮城で智くんが言った言葉が蘇る。

”これからも…ついてきてください…”

きっと…

誰もあなたを捨てることなんて…できやしないんだ。

それを知ってて…俺達はあなたに嵌り込む。

あなたという底なし沼に、自ら嵌りに行くんだ。
きっと、そこから這い上がっても…
せっかく命が助かったとしても、また行くんだ。





永遠に、あなたから逃れられない。

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