第9章 退紅(あらそめ)scene3
宮城は無事に終わった。
すべて綺麗に終わった。
最終日には智くんもなんとか取り戻して。
テレビ中継が入ったり、客席に酷いうちわとかあったり、中日には取材に出たり。
俺は月曜日は東京に戻ってたけどね。
あとは…夜会のロケ。
ニノと雅紀は傑作だった。
特にニノ…
あんなもっこりを全国に晒していいんだろうか…
帰りの新幹線でそんなことをわいわい話しながら帰った。
智くんはずっとぐったりしてた。
誰ももう、あのスキャンダルのことについては触れなかった。
会見で智くんはあの子のことを、友達だ、もう二度と会いませんと言い切った。
俺の友人たちはそれを見て、また俺に連絡してきた。
その返信をするのに、えらく手間取って参った。
アイドルだからって恋愛まで制限されるなんてね…
大野くんだってもういい年なんだから彼女くらいいたっていいじゃんね…
彼女居なきゃおかしいでしょ。嵐なのに…
公佳ちゃんにそっくりでびっくりしたよ…
前のスキャンダルよりまともだから安心したよ…
皆好き勝手言ってくれるよ…
新幹線では、誰もそんなことを言う奴もいなくて。
なんとか暗くなる雰囲気を盛り上げようと、皆明るかった。
いつもだったらヘッドホンぶっ刺してふくれっ面して寝てんのに…