第7章 ショコラscene3
翔ちゃんの体力が回復するまで、先生のお宅にお世話になった。
起き上がれないくらい、翔ちゃんは弱っていたからだ。
俺一人じゃ、お世話できないから…
三日ほどお世話になって、やっと俺たちは家に帰れた。
翔ちゃんの家に入った瞬間、俺達は固く抱き合った。
「おかえり…翔ちゃん…」
「ん…ただいま…雅紀…」
ゆっくりと翔ちゃんをリビングに連れて行った。
ソファに座らせると、改めて俺たちは抱き合った。
「良かった…翔ちゃんに戻ってくれて…」
「うん…ありがとうな…雅紀…」
あの美々子って人は…
俺の大ファンで…ちょっとおかしいくらい好きだったらしい。
なぜか俺の自宅を知っていて、張り込んだりしていたらしい。
あの日は、レギュラーのロケで豊洲に行っていた。
出待ちをしていて、ビルから出る俺を追いかけようとして、車に撥ねられたのだ。
身体から霊魂が抜けだした彼女は、そこから俺の周りを漂っていたらしい。
「あのな…雅紀…」
「ん?」
「俺、少し彼女の気持ちがわかってな…」
「え…?」
「やり方は間違ってるし、すっごいエゴイストだと思う。だけど、雅紀のこと好きでしょうがなかったんだよ…」
「…俺は絶対に許せない…」
「雅紀…」