第7章 ショコラscene3
「その後、意識を取り戻すまで見届けたので、帰ってくることはないでしょう。念のため、櫻井さんにはガードの護符を身につけてもらいましょうね…」
終わった…終わったんだ…
ぽろりと涙がこぼれた。
ニノがそれを見て、背中を擦ってくれる。
「頑張ったね…相葉さん…」
「うん…ありがとう…ニノ…」
先生がにこにこ笑って、俺の頭に手を置いた。
「相葉さんも眠りましょうか…」
先生の声が遠くに聞こえた。
目が覚めたら、夜になってた。
翔ちゃんの隣の布団で、俺は寝かされていた。
まだ、翔ちゃんは眠ってる。
そっと手を伸ばすと、すべすべの頬に触れる。
「良かった…翔ちゃん…」
頬を撫でる手を掴まれた。
「あ…翔ちゃん!?」
「雅紀…」
翔ちゃんは微笑むと、俺の手に口付けた。
「ごめん…心配かけて…」
「しょうちゃああああんっ…」
がばっと抱きつく俺を、翔ちゃんは優しく抱きしめてくれた。
「ごめんな…雅紀…」
「翔ちゃんっ…良かったよおおっ…」
涙が止めどなく溢れてどうしようもなかった。
そのうち、座敷に先生と奥さんが入ってきて、俺達をニコニコしながら見ていた。
俺が泣き止むまで、ずっと見守ってくれた。