• テキストサイズ

カラフルⅢ【気象系BL小説】

第7章 ショコラscene3


慌てて姫抱っこをしてニノを座敷に連れて行く。
翔ちゃんの隣に敷いた布団に寝かせると、どっと疲れが襲ってきた。

「どういうこと…?」

つぶやくと奥さんが俺にタオルを差し出した。
知らないうちに汗が噴き出てた。

「あの…黒が、来たみたいです」
「黒って…あの俺に取り憑いた犬ですよね?」
「ええ…二宮さんに憑いてました」
「ニノに!?」

奥さんはニノの掛け布団を直しながら微笑んでいた。

「今は…帰ったみたいですね…二宮さんには憑いていません」
「なんで…」
「ふふ…黒は櫻井さんの事が大好きみたいですよ?」
「えっ…」
「黒はメスなんです」
「うっそ…」

犬にまで惚れられるって…さすが翔ちゃん…

「櫻井さんに別の霊が入っているのを見て、助けなきゃと思ったんでしょうね…」
「黒が…助けてくれたんですか…?」
「ええ…美々子さんが出て行きたいと思うきっかけになったようですから…」
「あ…あの銀色のものってなんなんですか?」
「企業秘密です」
「へ?」

それからニノと翔ちゃんは昏昏と眠り続けた。
二人とも、自分以外の霊魂が身体に入るのが初めてだったから、疲れきったみたくて。

俺はただ、その寝顔を見つめているしかなかった。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp