第7章 ショコラscene3
本当は、これを散々やって泣いてしまったら奥さんが慰めるって作戦だったんだ。
でも、彼女は怒ってしまった。
「許さない…雅紀は…私のもの…」
ゆらりと立上がると、俺の手を掴んだ。
手首がちぎれるかと思うほどの力。
「痛いっ…」
「私のだもんっ…!」
ぎりぎりと腕を拗じられる。
痛くて思わず立ちあがった。
「やめろよっ…」
翔ちゃんは…俺にこんなことしない…
やっぱりここに居るのは…翔ちゃんじゃないっ…
ニノと引き剥がされると、翔ちゃんはぎゅっと俺に抱きついてきた。
「やっと手に入れたんだもん…離さない…離さないから…」
ぐぐぐっと腕に力を入れられる。
背骨がきしむかと思うほどの力で。
「痛い…苦しいよ…ねぇ…」
「いやっ…離さないっ…」
息ができないっ…体中が悲鳴を上げたその瞬間、ニノが立ちあがった。
大きく息を吸うと、突然翔ちゃんに飛びついた。
ぐらり、身体が揺れる。
それでも翔ちゃんは執拗に俺を離さない。
「離さない…離さないもん…」
ブツブツ言いながら、更に腕に力が入る。
ニノが翔ちゃんに抱きつきながら俺を見た。
舌を出して、ベロリと俺の顔を舐めた。
こんな時に何してんだよおおおお!