第7章 ショコラscene3
焦っていると、ニノは翔ちゃんの顔を見た。
真っ赤になってる。
でも、視線は俺達から外さない。
「羨ましいだろ~」
得意気に言うと、俺の膝に乗ってきた。
「ねえねえ…ぎゅってして?」
可愛らしい顔で俺にねだる。
「えっ…こ、こう…?」
小さな身体のニノをぎゅうっと抱きしめる。
ニノの髪からいい香りがした。
「も、もう…おまえは甘えん坊だな…」
ちょんと額を人差し指でつついた。
「えへ…だって、相葉さんのこと好きだもん」
「ニノ…」
急に翔ちゃんが起き上がった。
「だっ…だめっ…!雅紀は私のなの!」
「…なんでよ…相葉さんは俺のことがすきなんだから…」
またニノは俺にぎゅっと抱きついた。
「違うもんっ!だって雅紀は私のこと優しく抱いてくれたもんっ!」
翔ちゃんの顔でそんなこと言うから、もう俺はわけがわからなくなって。
顔がまっかっかになった。
「に…ニノっ…」
ぎゅううっと細い肩を抱いた。
翔ちゃんとは違う…小さい背中。
「お、俺…美々子より、ニノのほうがいい!」
さっき打ち合わせたとおりに言った。
翔ちゃんの顔から血の気が引いた。
がらり、顔が変わった。