第7章 ショコラscene3
玄関に座り込むと頭を抱える。
なんだよ腐女子って…
背後で足音がするから振り返ったら、先生が翔ちゃんを客間に入れているところだった。
先生は俺の顔をみると頷いて部屋の扉を閉めた。
長い一日になりそうだ…
それからお昼になっても客間から先生は出てこなくて。
ずっと対話が続いているようだ。
奥さんがそわそわしてる。
心配なんだろうな…
「相葉さん。先にお昼召し上がって下さい」
「いえ…俺、待ちます」
「でも…相葉さん。顔色がよくないの…だから…」
「奥さん…なんで俺のファンなのに、俺にとりつかないんですかね…」
「相葉さん…」
「なんで翔ちゃんに…」
「ふふ…それだけ、相葉さんが櫻井さんのこと大事にされてるから…」
「え?」
「羨ましかったんじゃないですかね…美々子さん」
「うらやましい…?」
「そう…彼女の望みは、あなたと付き合うことですからね」
「俺と?」
奥さんはまた笑った。
「生きてる女の子となんら変わらない望みですよ。彼女は憧れの芸能人であるあなたと恋人になりたかったんです。だから櫻井さんに憑いたんですよ。きっとね」
少し、奥さんの顔が曇った。
「だから…櫻井さんに嫉妬したんでしょうね…」