第7章 ショコラscene3
まるでキスでもしそうな距離にニノの顔がある。
「ちょっ…お前やめろやっ…」
「待って…このまま、ね?」
そっとニノが顔を傾げて俺の首筋に顔を埋めた。
「きゃっ…やっば…」
相変わらず翔ちゃんは顔を真っ赤にして指の隙間から俺たちを見てる。
「ふうん…ね、相葉さんこれ、何かに使えないかな…」
またこしょこしょと話しかけてくる。
「え?え?何かって…?」
「美々子って人、俺らがイチャイチャしたら嬉しいんだよ…だからそれを利用できないかってこと」
「そんなこと…」
「ま、考えとくよ」
そう言ってニノは俺から離れていった。
「あ、先生…初めまして。私、二宮といいます」
「あ、これはこれは…私は行長といいます…」
そう言って二人は挨拶を始めた。
翔ちゃんはまだぽーっとして俺を見つめている。
ほんとに…利用なんてできるのか…?
「あ、後ですね。ちょっとこちらで調べられそうなこと出てきたので…後でまた寄りますね」
ニノは立ち上がると、俺に目配せした。
玄関まで一緒に歩きながら、ニノはちょっと真剣な顔をした。
「もしかして美々子って人の身元わかるかもしれない」
「えっ…」
「だからちょっと待っててね」
そう言ってニノは先生のお宅を出て行った。