• テキストサイズ

カラフルⅢ【気象系BL小説】

第6章 ノクターン


「そうだね…生きたまま、血を流して生きていくよ…」
「じゃあ、一緒に死んでやるよ」
「え…」
「嫌だって言っても、一緒に死ぬから」
「だめだよ…大野さん…」

弱々しく俺の手を握り返すと、俯いた。

「俺なんかのために、大野さんが死んじゃダメだ…」
「じゃあ、俺のために生きろ。和也」

肩を掴んだ。

「俺を生かしたいなら、お前は生きなきゃダメだ。
生きて、生きて、生きるんだよ。
それが、お前の償いじゃないか…?
生きながら死ぬなんて、逃げだよ。
今は逃げたい気持ちもわかる。
だけどね…時間っていう薬がある。
きっとお前は前を向ける。
俺は、いつだってお前の傍に居る。
そばに居て、ずっと見ててやるよ。
お前のこと、ずっと…ずっと見てるから…」

力なくうなだれる肩を引き寄せて、胸に抱きしめた。
もう離さない。
和也が俺のこと愛してくれたように、俺も和也のこと愛する。
そう決めたんだ…

「今は…すぐに受け入れられないかもしれない…でもね…」

髪をそっと撫でた。

「和也、しあわせになっていいんだよ…」

和也は…

それからずっと泣いた。
泣いて泣いて…止まらなかった。
俺たちは抱き合っていた。

いつまでもいつまでも。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp