第6章 ノクターン
そっとニノの顎を上げた。
顔を近づけて唇を重ねた。
小さく身動ぎしたニノが目を開ける。
俺は唇を離して、顔を見つめた。
驚いたように目が見開かれる。
「ニノ…」
頬を手で包むと、ニノは怯えた顔をした。
「大丈夫…大丈夫だよ…」
ニノの手を引いて身体を起こすと、ぎゅっと抱きしめた。
「これは、現実だよ…」
身体の震えが伝わってくる。
背中を安心させるように擦るけど、その震えは収まらなくて。
ニノを抱きかかえると、寝室へ連れて行く。
ベッドの上に寝かすと、俺を不安げな目で見上げる。
「夢じゃないからね…?」
そっと自分の服を脱ぎ捨てた。
ニノの服のボタンをゆっくりと外す。
外し終わると、腕を抜いて服を床に落とす。
お互い、上半身だけ剥き出しになる。
ニノが怖がらないよう、ゆっくりと抱きしめた。
温かい肌の感触…ニノを感じる。
そっと身体を起こして、ニノの腕の傷に触れる。
「…和也…」
まだ信じられないという顔をして、俺を見つめている。
「ずっと、一緒にいるね…俺たち…」
ニノの目をまっすぐ見つめた。
榛色っていうんだっけ…綺麗な茶色の瞳…
「これからも…ずっと、一緒にいようか…」