第6章 ノクターン
こうやって、何日もニノと過ごした。
その間、ニノは一言も喋らない。
夜中、一緒に寝ているとニノはうなされて…
あまり眠れていないようだった。
日中、リビングのソファで陽の光に当たりながら、やっと安心してニノは眠る。
その顔は子供みたいだった。
暗くなると家中の電気をつけていないと、ニノは怖がった。
だから寝るとき以外は、家中の電気をつけていた。
そして、どこに行くにも俺の後をついてまわる。
台所にいても、風呂にいても片時も離れない。
俺が部屋で絵を描いていても傍を離れなかった。
「退屈じゃないの?」
ニノは首を横に振ると、黙って俺の腕を掴む。
そうしていると安心するようだった。
毎日風呂にも一緒に入った。
ご飯をあまり食べないから、ニノは少しずつ痩せていった。
通院の時、傷の消毒と点滴をして帰ってくる。
マネージャーがニノを病院に連れて行って、まっすぐ家に戻ってくる。
戻ってくると、俺にしがみついて暫く離れない。
そんなことを繰り返していた。
そして俺はだんだん決意を固めていった。
最初から、そのつもりだったけど…
俺自身の整理がつかなかった。
ただ、それをニノが受け入れてくれるかは…わからなかった。