第6章 ノクターン
ニノを後ろにくっつけたまま、バスローブやタオルを準備する。
準備が終わったらキッチンへ行って、水を取ってきた。
リビングのソファに並んで座ると、ニノに水を差し出した。
「風呂に入る前に飲んどけ」
ぼーっとして、ニノはボトルを受け取らない。
俺はボトルの蓋を開けて、またニノの前に差し出した。
それでも受け取らないから、ニノの頭の後ろを持ってボトルの口を唇に付けた。
ゆっくりとボトルを傾けると、こくりとやっと飲んだ。
そのまま水を飲ませ終わると、俺も少し水を飲んだ。
暫く二人でソファに腰掛けて黙っていた。
またニノの手を握ると、少し冷たくなってた。
「寒いか…?」
そういえば、2月だというのに暖房もつけてなかった。
エアコンのリモコンを取ると、ボタンを押した。
そのままニノの身体を抱き寄せた。
「あったかい…?」
こくりと頷いたから、安心した。
やがて天井から温風が出てくる音がした。
その音を聞きながら、ニノをずっと抱きしめていた。
風呂のお湯が入ったと音楽が鳴ったから、ニノの手を引いて風呂場に行った。
「一緒に入ろうな」
力なく頷くと、ニノはのろのろと服を脱いだ。
腕に、大きな包帯を巻いていた。