第6章 ノクターン
気づいてた…
最初から、ニノの気持ち。
だけど、俺は男で…
ニノの気持ちには応えられない。
だけどあの時…ニノを壊してしまったのは自分だと思った。
ニノの前で女を抱けば、俺のこと諦めてくれる。
そう思ってあんなことしてたけど、まさかニノが女を犯すなんて…
それが、ニノを壊すことになるなんて思わなかったんだ…
だから…子供は俺の子だってことにした。
大きくなるに従ってニノそっくりになってびっくりしたけど…
女も何も言わないし、俺も何も言わなかった。
事務所も薄々気づいてるけど、何も言わないし。
こうなったのは…俺のせいなんだ…
ニノが真剣に恋愛できないのは、俺のせいなんだ。
俺が、ニノを壊したから。
皆車から降りて行って、車にはチーフとニノのマネージャーと俺だけになった。
「あのさ…話があるんだけど…」
ニノの入院する病院に着いた。
あれから、仕事の調整をしてもらった。
4月期のドラマの主演が決まってたから、撮り前の休みをまとめて貰うことができた。
あの時の事情を知るチーフには、薄々事情がわかってたみたいで…
ご家族の許可を貰って、退院したニノの傍にいることになった。