第6章 ノクターン
「…自殺だよ…ニノの部屋で」
「嘘だろ…そんな話だったのかよ…」
「ニノは…あてつけだって言ってた」
「あてつけ…」
昨日の時点で、皆には詳しい話はされてなかったようだ。
ただ、ニノにちょっと面倒なことがあって仕事を暫く休むとだけ伝えられてた。
「なんで智くんが知ってるの?」
翔くんが俺の顔をじっと見た。
「俺…その時、一緒に居たんだよ…」
「えっ…」
「死んでるの見つけたの、俺なんだ…」
「そんな…」
相葉ちゃんが顔を覆った。
潤が俺の隣に座った。
「で…ニノは後を追ったの…?」
「わからない…相当参ってたから…」
ニノの腕の傷は深かったけど、命は助かった。
今、都内の病院に入院している。
「その子のこと…好きだったの…?ニノは…」
「いや…多分…」
それだけで皆わかったようだった。
ニノはとっかえひっかえ女を替えてるけど、そのどれも真剣じゃないのは皆知ってた。
「…どうして相談してくれなかったの…」
翔くんがソファに凭れかかった。
「ごめん…ニノの個人的なことだと思ったから…」
「だからこんなことになるんだろ…」
深い溜息をつくと、翔くんは顔を腕で覆った。