第6章 ノクターン
起きたら、ニノが居なかった。
俺は急いで着替えて家を飛び出した。
昨日、あんなに家に帰りたがっていたから、マンションに行ったと思って、まっすぐそっちに向かった。
鍵なんか持ってなかったから、オートロックから入れなくて…
マネージャーに電話したら、すぐ近くまで来てるって言うから、待って。
でもその前に住人の人が来たから、そのまま中に入った。
部屋に行って鍵が締まってたらどうしようかと思ったけど、ドアノブを持ってみたら開いてて…
急いで部屋に入った。
まるであの時みたいだなと思った。
リビングの扉を開けたら、ニノが血まみれのラグの上に座ってて。
「ニノっ…」
呼んだけど振り返らない。
手にカッターを持ってるのが見えて…
慌てて近寄ってナイフを払おうとした瞬間、ニノの身体が倒れた。
血が、腕から滴っていた
「智くん、どういうこと?」
翔くんが事務所のソファに座ってうなだれている。
窓際には潤が立ってた。
相葉ちゃんは翔くんの隣で、呆然としてる。
役員室に呼ばれて、俺達はここに取り残されたように座ってる。
「ニノの彼女が…死んだんだ…」
「え…?だって、別れたって…」
「また新しい彼女ができてたんだよ…その子が…」
「死んだって…」
相葉ちゃんが俺の顔を見た。