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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第6章 ノクターン


女が帰って行く。
俺はベッドに呆然と座り込んでいた。

「あーあ…生でやりやがって…どうすんだ?妊娠したとか言われたら…」

大野さんは俺の隣に座ると、ゴムを一個俺の手に握らせた。

「今度からちゃんとこれ、使えよ?」
「…したことないもん…」
「え?ヒニンしたことねえの?」
「…ない…」
「オイオイ…まさか、今が初めてだったとか言わねえよな?」
「知らないよ…」

のろのろとベッドから降りると、バスルームへ向かった。

「おい」

大野さんに腕を掴まれた。

「何、泣いてるんだ?」
「え?」

泣いてた。
知らないうちに、泣いてた。

「…知らないよ」
「なんだよ…普通童貞失ったら嬉しいもんじゃねえの?」
「だから知らないって言ってるだろ!?」
「じゃあなんで泣いてるんだよ」

なぜだか…
この時、強く思った。

早く大人になりたい。
大人になったら、こんな自分の感情に振り回されずに済むような気がした。

17歳の俺には…
この感情はどうしても処理しきれなかった。

大野さんは、普通過ぎる芸能人の十代の男なんだ。
寄ってくる女はたくさん居るから、ヤルことやるし。
それが普通の男だろ?

俺がどんな感情を大野さんに持ってても、それは止められることじゃなかった。

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