第4章 ヴェニット
好き嫌いが多いから、食べられるものは限られてる。
食べさせるのに苦労した。
そのうち、おーちゃんに絡むことを忘れてしまったので、この時はこれで解散になった。
「じゃあお疲れ様~!」
ニノが先に来たタクシーに乗り込んで帰っていった。
隣でおーちゃんが深い溜息をついた。
「…どうしたの?」
「ん…」
おーちゃんの瞳には、涙が浮かんでいた。
「えっ…ちょっ…どうしたの!?マジで」
「いや…なんでもないんだ…」
おーちゃんは口下手で…
普段から思ってることははっきり言わない人で…
だからこそ、心に溜めることが多くて。
いつもはニノや翔ちゃんが適当にガス抜きしてあげてる。
だけど、今回はそれが上手く行ってない見たくて。
思いつめた顔して、黙りこんでることが多くなった。
「俺で良ければ…話聞くけど…?」
おーちゃんは縋るような目で俺を見上げた。
「相葉ちゃん…」
なんだか、その顔を見てたらとても切なくなった。
思わず、手のひらを差し出した。
「俺んち、行こうか」
おーちゃんはおずおずと手を握ると、こくりと頷いてくれた。
なんだか…ちょっと嬉しかった。