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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第3章 チェリー・ポップ


「かず…?どうした?」
「俺は…誰のことも…しあわせにできないの…?」
「かず…?」

ぐいっと顔を手で包んで上げさせる。

「かず…どうしたの…なんでそんな風に思うの?」
「だって…だってぇ…」
「俺はかずと居て、しあわせだよ?」
「…うそだ…」
「嘘じゃないよ…お前と嵐っていうグループだけど、一緒に居られてしあわせだよ…?」
「今は…?」
「え?」
「今はしあわせ?」

真剣な…縋るような眼差し。

「…しあわせだよ…」

自然とそう答えていた。
こう言ってやらなくちゃとか、そういうことじゃなく。
かずにこうやって頼られてる、甘えられてることが…
とてつもなく、俺にはしあわせなことだったんだ。

「大野さん…」
「だから…な?今は、寝よう?」

かずの身体が痛まないよう、抱き直した。
布団を肩まで掛けると、俺達は目を閉じた。
かずの熱い体温を感じながら、眠りに引きずり込まれていった。

体の芯に、燃えるような熱を抱えたまま。

目が覚めたら、朝方になっていた。
まだ外は暗い。
かずの額に手を当てたら、眠る前よりは下がっているように感じた。

そっとベッドから出ると、フットライトを頼りに台所へ行く。
冷凍庫に保冷剤があったから、タオルにくるんで寝室へ戻ってかずの額にそっと載せた。

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