第3章 チェリー・ポップ
またボトルを取ると、口に水を含む。
そのまま、かずの唇に重ねる。
水を流し込んで離れようとしたら、かずの腕が俺の背中に回った。
そのまま唇を離すことが出来ない。
重なったところから、かずの熱が伝わってくる。
唇から…胸板から…腕から…
心臓の鼓動が早い。
腕が震えてくる。
俺、何してんだ?
なんでかずとキスしてんだ?
キス…
そう、これ、キスだよな?
唇を離してかずの顔を見る。
ゆっくりと開かれた瞳は、まっすぐに俺を見つめた。
背中に回った腕に力が入る。
潤んだ目がゆっくりと閉じられると、吸い込まれるように俺は唇を重ねた。
熱い、かず…
唇を離すと、俺はかずの身体をそっと抱きしめた。
「もう、寝よう…?」
「いや…」
「だめだよ…かず…」
「大野さん、もっと…」
ぎゅっと俺にしがみつくかずは震えてる。
背中を擦ると、俺の胸板に額を擦りつけた。
「一人に…しないで…」
「しないよ…?」
「ここに居てくれる…?」
「え…?」
「俺の傍に…居て…」
さっきとは…意味あいが違う気がした。
だからすぐに答えられなかった。
かずは傷ついた顔をすると、また泣きだした。
「俺じゃ…やっぱりだめなの…?」