第3章 チェリー・ポップ
「笑うな…」
「うん…ごめん。あんまりにもかわいいから…」
「もう…忘れてよ…」
「無理…こんなかわいいかず、忘れらんない…」
俯いてる頬を手のひらで包んだ。
やっぱり熱いな…
そんなこと思ってたらかずが潤んだ瞳を俺に向けた。
暗闇の中でもわかるくらい透明な光を湛えてた。
「かわいい…?」
「…うん…かわいいよ…お前…」
かずの熱い手が、頬を包む手のひらに重なった。
「じゃあ…我儘言っても、聞いてくれる…?」
「なに…?」
「もう一回…お水、飲ませて…」
「え…?」
「さっきみたいに…飲ませて…?」
「かず…」
「かわいいなら…我儘、聞いてくれるでしょ…?」
そう言ってかずは、目を閉じた。
水を、
水を、飲ませるだけだ。
そう、言い聞かせた。
起き上がってペットボトルを取った。
蓋をとって水を口に流しこむ。
振り返って、かずの顔の横に手をついた。
そのままゆっくりと俺たちは唇を重ねた。
かずの唇は熱くて。
一回じゃ足りない気がして、もう一回水を口に含んで流し込んだ。
かずの喉がこくりと動くのを見た。
閉じていた目が開くと、俺を見つめた。
「もう、一回…して?」
変に
なりそうだった