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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第3章 チェリー・ポップ


「かず…とにかく薬だけ、飲も?」

それでも首を振るかずをベッドに寝かせた。
しょうがない…

「ごめん…」

薬を自分の口に入れて、ペットボトルから水を含む。
かずに覆いかぶさると、鼻をつまんで無理やり唇をこじ開けた。

「んうっ…」

苦しそうに呻くのを押さえつけて、かずの口に自分の唇を押し付けた。

「ん…う…」

薬と水を一気に流しこむ。

「飲み込んで…」

かずが目を閉じて、こくりと飲み込むのを見たら力が抜けた。
鼻から指を離すと、かずは大きく息を吐いた。

「はぁ……な、にすんのよ…」
「ごめんて…」
「ばか…」

目を腕で覆って、そのままかずは動かなくなった。

「ごめんね…?」
「知らないっ…」
「かず…」

そっと腕を避けると、潤んだ瞳で睨む。

「大野さんの…ばか…」
「うん…」

リモコンで部屋の電気を消す。

「もう、寝ちゃいな…?俺、ここに居るから…」

そう言ってベッド際に座り直す。
ぎゅっとシャツの裾を握られる感覚があった。

「いっしょに…」
「え?」
「一緒に寝て…?」

か細い声が聞こえた。
その声に抗えるはずもなく、俺はそっとかずの傍に身を横たえた。


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