第3章 チェリー・ポップ
「ごめん…」
「いいって…とにかく寝てろ」
翔ちゃんに迎えに来てもらった。
病院に連れて行かれて、全身を診てもらった。
とりあえずは打撲だけだったから、シップをたくさん貰って帰ってきた。
「家まで送ればいい?実家まで送ろうか?」
「いや…家でいい」
家に着いたら、翔ちゃんが俺のこと支えて歩いてくれた。
「おんぶしようか?」
「大丈夫だよ…」
心配そうに俺のこと見ながらゆっくりと歩いてくれる。
温かい腕…
「事務所に報告するからね…?隠しておけないから」
「うん…」
部屋に入ると俺をベッドに寝かせて、翔ちゃんは部屋を出て行った。
そこで一気に気が緩んだ。
何が悲しいわけでもないんだけど、涙が止まらなくなった。
拭う気も起きなくて、しばらくそのまま流れるに任せていた。
「ニノ…?」
部屋に戻ってきた翔ちゃんが俺を呼ぶけど、そっちを見ることはできなかった。
翔ちゃんはそのままベッド際に座って、俺の頭を撫でてくれた。
「よく…頑張ったな…」
そっとティッシュで俺の顔を拭いてくれた。
「手を出さなかったの…偉かったよ…?」
褒めるとこそこ…?
可笑しくなってきて、泣きながら笑った。
「な、何笑ってんだよ…」
不器用だなぁ…相変わらず…