夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第5章 月と太陽(亜久津仁)完結
もうダメだ…そう思ったとき
「テメェ…何してんだよ?」
…!?この声亜久津先輩?
「なんだよ!邪魔すんなよ!
…!!アンタは…」
振り返った男は先輩の顔を
見るなり青くなった
「あ゛ぁ?誰に言ってんの?
なにその女で遊んでんだ?」
先輩が睨むと
「別に!何もしてないから!」
と血相を変えて逃げていった
「大丈夫か?」
先輩が僕に手を伸ばす
『先輩…僕…怖かった!!』
足が震えて立てない僕は
先輩にしがみつくのがやっと。
「ち。世話の焼けるやつだな」
先輩は近くの椅子まで
僕を運んでくれた
『ありがとうごさいます…』
「危ねぇ公園だな…もう1人で
通んなよ」
「はい…すいません」
呆れているのかな…
こっちを一度も見ない
落ち込む僕に先輩は
「立てるか?送ってやる」
と、言ってくれた
でも、これ以上迷惑掛けたくない
断らないと…
『いえ…でも…』
「でもじゃねぇ。早くしろ」
先輩が僕の腕を引っ張る
『先輩…あの、僕…』
「1人で帰れるってのは却下だ
さっさと歩け」
先回りして言われた僕は
先輩の隣に並んで歩いた
あっという間に家の前
「じゃぁな」
『あの!ありがとうございました!
迷惑掛けて御免なさい!』
「…じゃぁ、侘びでも貰っとくか」
頭を下げる僕に先輩が言った
顔を上げると先輩の顔が
僕に近づいてきていた
『先輩!チョット待ってください!』
「なんだよ?」
『こんな事しないで下さい…
僕…早く先輩の事忘れなきゃ
ダメなのに…』
希望のない恋に耐えられるほど
冷静な大人にも
遊びで抱かれてしまえるほど
バカな女にも
僕はなれない。
結局僕は
先輩の言った通りガキだから
早く忘れてしまわなきゃ…
「忘れる?そうかよ…」
先輩は僕の顎を掴み
唇を重ねてきた
『んンん!!!』
僕は夢中で顔を叛けようとする
でも先輩の唇は僕から離れない
息苦しくなった時やっと
僕は解放された
僕は涙目で先輩を睨んだ
すると
「忘れてみろよ?」
先輩は僕に言って去って行った
タバコの味の残る濡れた唇
涙が零れた
忘れられなくしておいて…
これも遊びなの…?
何がなんなのか解らない
ハッキリしたのは、ひとつ
僕は先輩を嫌いになれない…
家に入った所で太一君から
LINEが来た