夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第5章 月と太陽(亜久津仁)完結
姫凪side-
あの日先輩が僕にした事は
単なるオアソビみたいなもの
あんなに怖かったのに
それ以上にドキドキしたのに
からかっただけなんて
解ってたけど聞きたくなかった
ヒドイ…サイテー…
もう本当に大嫌い…忘れてやる!
夢中で走って息が上がる僕は
そばにあった公園に入る
人気のないブランコに座り
見上げた空は黒い雲がかかって
僕の心のように暗かった
早く帰らなきゃ…雨が降りそう…
なんて思い立ち上がった僕に
男が近付いてきた
「あれ?今日は1人なんだ?」
見たことのない男の人
「あの…急ぎますんで…」
立ち去ろうとした僕の腕は
男に掴まれる
「山吹の子?いつもこの辺を
男と通ってるよね?可愛いな~
羨ましいな~俺も君みたいな子と
したいな~って…
思ってたんだよね~」
背中に冷や汗が流れた
『嫌です!僕…もう帰るんです!』
「ボク?ますます萌え♬
遊び終わるまで帰さないよ~?」
腕を引かれ後ろから抱かれた
「うわっ!ちっこいね~
壊れちゃいそうだね~・・・・
壊しちゃおうかな~・・・?」
男が耳元で話す言葉に
鳥肌が立つ。必死で抵抗しても
ビクともせず
「大人しくしようよ?」
と、首筋に舌が這った
『きゃぁ!止めてください!お願い』
「その反応サイコウ!後ろ向きとか
もったいなかったな~
ほら、こっち向こうね~?」
男は僕のあごを掴み強引に
顔を上げさせた
『やだ!!!』
目を閉じて顔を叛ける
閉じた目からは涙がこぼれる
「泣いてもダメだって♪
顔見せてよ~俺がイッパイ
気持ちよくしてあげるから」
男の息が口元にかかる
ヤダヤダヤダ!首を左右に振って
拒否していると
「あ゛~もう!じっとしろよ!
痛くされてぇのか?」
男が僕の前髪を掴んで
顔を覗き込んできた
声が出ない…怖いよ・・・!
誰か助けてっ!
震えて固まる僕を見て
男はニヤリと笑った