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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第69章 モノの子scene12


大野…大野…


腕に抱く、その温かさが嬉しかった。


大野…人間に戻ったよ…


大野の屋敷の近く。


あの杉の木の根本に大野を寝かせた。


ああ…


もう、力がでないな…


ガクリとその場に膝をつく。


横たわる大野の傍に、身を横たえた。


子鬼が一匹、顔を覗き込んできた。


「お前…こんなところに来たの?」


「和鬼っ…」


子鬼が抱きついてきた。


「どうしたの…?子鬼…」


「和鬼っ…いっちゃやだっ…」


泣きじゃくる子鬼を抱きしめた。


「大丈夫だよ…ぼくは、大野とひとつになるんだ…」


子鬼の柔らかな髪を撫でる。


「寂しくなったら、大野に会いにおいで…」
















降りしきる雨の音で目が覚めた。


気がついたら、大きな杉の木の根本で寝ていた。


「いてて…」


身体が痛い。


なにかしたかなぁ…?


起き上がろうとしたら、手になにか巻き付いていた。


金色の髪…


「なんだ…?これ…」


不思議に思っていると、遠くから人が呼ぶ声がした。


水を跳ねて現れたのは、屋敷の者だった。


「大野様っ…」


「おお…どうした?皆」

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