第7章 華落 2
あの日から、俺と潤は少しギクシャクしてる。
でもいい。
潤が傍に居てくれるから。
潤が居ないと、俺は俺でいられないから。
ただ、それだけでいい。
「先生…」
触れ合っている部分が熱くなっている。
傘を持つ潤の手が震えた。
「僕はあなたになりたい…」
潤の手が、俺の腰を引き寄せた。
「もっと…ひとつになりたい…」
眉間にシワを寄せて、まるで苦しいみたいに吐き出した言葉…
「いいよ…」
潤の胸に頭を凭れさせた。
「どこまでもひとつになろう」
潤の心臓の音が早い。
どこからか、またあの香りが漂ってきた。
あ…潤の匂い…
黒百合の匂い…
【終わり】