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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第60章 モノの子scene3


藁で作られた寝床で目が覚めた。


身体が痛い…


目を上げると、雅鬼の背中が見えた。


震えていた。


「雅鬼…」


ばっとこちらを振り返った。


「和鬼っ…ごめんっ…俺のせいでっ…」


「違うよ…雅鬼のせいじゃないよ…」


「俺をかばったから潤鬼は…」


「ちがう…そうじゃないよ…潤鬼は…人間を食べてなかったんだ…」


「え…?」


「もうずっと食べてなかったんだ…だから…」


「和鬼…その姿…」


身体をみたら、元に戻ってた。


細っこいぼくのからだ…


「な…んで…ごめん…和鬼…」


「ちがう…ちがうよっ…雅鬼のせいじゃないっ…」


なんで…?


ぼくは修羅になったんじゃないの?


なんで…


「和鬼…ごめん…」


雅鬼のせいじゃないのに…


ぼくがいけないんだ…きっと…


「泣くなよ…もうすぐ大人のモノになるのに…」


「だってぇ…」


「雅鬼のせいじゃないから…ね?」


「うん…」


それでもまだ雅鬼は泣いた。


雅鬼の背中を撫でながら、最後に触れた潤鬼の冷たい手を思い出した。


「ねぇ…翔鬼は…?」


ぼくの言葉に雅鬼は立ちあがった。


「行ってくる…」
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