• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第58章 モノの子scene1


「和鬼…起きなさい」


「いや…もうちょっと寝る…」


「だめです。起きなさい」


翔鬼はいつも容赦無い。


「そんなことじゃ、いい修羅になれませんよ?」


そう…ぼくは修羅になることが決まってる。


なんで…?


わからない。


「あなたは運命の子なのです…」


またいつもの翔鬼の説教が始まった。


「あなたが修羅になることで、モノの世界が救われるのです…」


いつもいつも同じことを言う。


ぼくたちモノは、都の嫌われ者。


人間はいつもぼくたちを狩りにくる。


ぼくが修羅になったら、そんな人間たちを退治できるんだって。


そんなわけ無いと思う。


ぼくの腕はこんなに細い。


ぼくの足はこんなにひ弱。


修羅になったって、きっとそれは変わらない。


「信じてないですね?和鬼」


いつもの説教なのに、今日は翔鬼の機嫌がいいみたい。


「信じられないよ…」


「修羅になるとはどういうことか…お話しましたっけ?」


翔鬼は、ぼくの布団を畳みながら俺の顔を覗き込んだ。


「しらない」


「そろそろ…大人ですから…お話しましょうか」


板敷きに正座すると、翔鬼は俺をじっとみた。


/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp