第57章 潤と翔~雅紀と和也スピンオフ
翔くんの車を運転してると、翔くんが俺をじっと見る。
いつものこと。
「なに?そんなにいい男?」
「うん…潤、かっこいい」
またちょっとだけ赤くなって、翔くんがかわいいことを言う。
「ふふ…翔、お家に帰ったらたっぷりかわいがってあげるね?」
「え…やだ…恥ずかしい…」
そう言って手で顔を覆った。
乙女かっ…
なんてかわいいんだ…
俺の恋人…
「もう…なんでそんなにかわいいんだよ…」
「え…?」
赤信号で止まったから、そっと翔の手をどける。
額にキスすると、真っ赤になった。
「ゆでだこちゃん」
「やっ…もう!」
ぷいっとそっぽを向くから、笑いがこみ上げてきて。
「わっ…笑うなよ!」
そう言って俺の腕をぽかっと殴った。
ぜーんぜん痛くないもん。
我慢できなくなって、ぐいっと首を引き寄せて、深いキスをした。
「んっ…あ…」
舌を強引に翔くんの口内に割り込ませ、貪る。
後ろの車からクラクションが聞こえるまで、続けた。
慌てて車を発進させると、またぽかりと腕を殴られた。
やっぱり痛くなかった。
かわいいやつ…