第53章 ラズベリーscene4.5 その5
次の日、夜8時頃にスマホに着信があった。
雅紀からだった。
昨日、松にぃにめちゃくちゃにヤられたおかげで俺は寝込んでた。
ベッドの中で、スマホに表示された名前を眺めた。
熱が少しある。
そのままなにも考えずにリダイヤルした。
『もしもし…』
すぐに雅紀は出た。
「どうしたの…?着信あった」
『ごめん…』
案外、元気な声だった。
もしかしてあんまりショック受けてない?
『ニノ…仕事?』
「え?ううん…今、家だけど…」
『そう…俺も、今、家…』
「へぇ…にぃによろしくね」
『違う。俺んち…』
「あ、そうなんだ」
『俺…』
「行っても、いい…?」
返事を待たずに俺は決めた。
熱でぼーっとしてるからかもしれない。
会いたくてしょうがなかった。
雅紀を傷つけたのは俺だから…
癒してやりたかった。
『ニノ…』
「準備したらすぐいくから…待ってて?」
『…わかった…』
すぐシャワーをした。
にぃに抱かれた痕跡はもうなかったけど、雅紀に触れさせたくなくて、また洗い流した。