第47章 ラズベリーscene2.5
リーダーが楽屋に帰ってきた。
けど、翔ちゃんは一瞥もしない。
黙々と新聞を読んでいる。
もう…しょうがないなぁ…
しょぼくれて荷物をまとめている大野さんに近づいた。
ニノもそっと背後に近づいてる。
「げっ…お前、今来るな」
リーダーがこそこそニノに言っている。
ニノはうっすら微笑んでリーダーに近寄る。
「ねぇ?今日晩御飯でも食べる?」
「え?」
「俺んちで、ご飯食べようよ?」
「え?なんで?」
リーダーは本当に訳がわからない、といった顔をしている。
そっと翔ちゃんを伺うと、ぐっと奥歯を噛み締めているのがわかった。
これはマジだ…こわい…
「いいじゃん。たまには」
話が前に進まなそうだったから俺も割り込む。
「あ、俺も俺も~!」
「えー。相葉さんも?」
「いいじゃーん」
リーダーが俺の顔をみて、まだポカンとしている。
その隙にニノがリーダーの腰に手を回した。
余裕たっぷりな表情で翔ちゃんを見ながら。
「ちょっ…ニノ!」
リーダーが慌ててニノの手を剥がそうともがいてる。
「おま、なにやってんだよ!」
こんなに慌ててるリーダーを見るのは久しぶりで、俺は笑いを堪えるのに必死だった。
翔ちゃんがリーダーを冷たい目で見てるのがわかった。
底冷えするような冷たい瞳で。
「まじで今はやばいからやめろって!」
「ええ、だって。いいでしょ?翔さん、あなたの家帰ってないみたいだし」
「な、なんで知ってんだよ?」
「みてりゃわかるよ」
「お前の観察眼、異様だから…」
それでも翔ちゃんは動かない。
考えた挙句、俺はリーダーに抱きついてみることにした。
「ちょっ!?」
「あー。リーダー抱き心地いい…」
意外にもリーダーの抱き心地がいい。
俺はいつも松にぃに抱かれてるから、抱くって久しぶりで。
癖になりそう…
にやりと思わず笑いが漏れる。
「や、やめろぉぉお!」
リーダーの絶叫が楽屋に響いた。