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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第45章 哀婉scene9


俺を穿つ背中を抱きしめた。


「翔…」


翔はいきてる


「ああ…もっと…」


翔はここにいる


「もっと…ちょうだい…」


翔がいとおしい


「智…綺麗だ…」


翔の左手が俺の頬を包んだ。


「翔…俺を…」


頬を包む手に、俺の手を重ねる。


「連れて行って…」









その日、娼館から智はいなくなった。


王さんが嘆いてた。


稼ぎ頭がいなくなったと。


でも、智はこの娼館に借金があったわけじゃない。


だから、損失はずっと少ない。


智に何が起こったのかはわからなかったけど、智の部屋に集まった3人はなんとなく満足気な顔をしていた。


「えっと、相葉さん…?」


「あ、はい…」


「そちらは、松本さん」


「ええ」


「二人とも、智の客だったの?」


「まあね」


松本さんが艶然と笑う。


「心当たりないの?」


「ないよ…そんなの…また失恋だよ…」


相葉さんが頭をかく。


ふっと笑うと、相葉さんは苦笑いを返した。


「じゃ、失恋した者同士、飲み明かしますか」


部屋を貸しきって、智の置いていった高級な洋酒を飲み尽くしてやった。


客で入った船乗りの男と幸せになっていることを願って、祝杯をあげた。







【end】
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