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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第45章 哀婉scene9


カラン…


どこからかガラス瓶の音が聞こえた。


男に組み敷かれながら、その方向を見ると、部屋の片隅に光るものが見えた。


あ…あった…金平糖…


あんなところに…


「おい…集中しろ…」


「あ…ごめんね」


そういうと思い切り男を締めあげた。


「ああっ…智っ…智っ…」


あっさりと男は精を放った。


ふん…早漏…


「気持よかったよ…」


「ああ…智…頼むよ…金なら払うから、俺のところに来てくれよ…」


いやなこった。


「ごめん…」


「ああっ…連れないな…でもそんなところがいい…」


「ああっ…また?」


「頼むよ…たまってるんだ」


ヘタクソ…


もう…しつこいんだよ…


手を伸ばして、枕を掴む。


嫌な客の時は、こうやって何も感じないようにする。


こうやってれば、忘れられた。


愛する人たちの、すがるような瞳を。






「智…?」


真っ暗の中、俺を呼ぶ声がする。


翔…?


翔なの…?


心臓がどきんと跳ねた。


カラン…


金平糖の瓶の音がする。


「これ…大事にしてくれてたんだ…」


なんで…来てくれなかったの…?

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