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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第44章 哀婉scene8


それでも、何もできないのは申し訳なくて…


服を全部脱ぐと、ベッドに入った。


「智…そんなことしなくていいから」


「俺がこうしたいの…ね…和也も服脱いで…?」


「うん…」


和也は服を脱ぐと、ベッドに入ってきて、そっと俺を抱きしめた。


「なんか…痛々しいよ…」


「あ。ごめん…服きたほうがいい…?」


「ううん…このまま…」


その晩は、和也の腕に抱かれて眠った。


夢も見なかった。


朝方目が覚めたら、和也が俺を見てた。


「どうしたの…?」


「俺…お前のこと…好きだよ…」


「和也…」


「でも…誰か、他に好きな奴、いるの?」


「そんなの…いないよ…」


「そっか…」


そっと、俺を抱きしめると和也の喉仏が動いた。


「じゃあ…俺、お前のこと好きになってもいいの…?」


「だめ…」


「なんでだよ…」


「ごめん…」


「わかった…」


和也が悲しそうな目をするから…


思わず抱きついた。


「いや…行かないで…」


「お前…言ってることがメチャクチャだよ…」


「今だけでいいの…俺は…今、この瞬間だけ、愛されればいいから…」


「智…」


「それだけで…生きていけるから…」


和也の手が俺を引き寄せた。


「わかった…俺、お前の嫌がることはしないから…」


涙が、落ちた。


和也の涙は俺の背中を滑っていく。


「愛してる…和也…」


「智…愛してるよ…」


そのやさしい手は、熱く俺を抱いた。






【つづく】
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