第42章 哀婉scene6
「ねえ…聞いてもいい…?」
「ん…?何?_」
「この痣…どうしたの…?」
雅紀はニッコリ笑うと、俺を抱きしめた。
「生まれた時から、ついてたの」
そう言うと肩を愛おしそうに撫でる。
「皆、びっくりするけど、俺は好きなんだ…だって、こいつ生まれた時からここに住んでるから…」
にこにこしながら言うと、少し照れくさそうに上を向いた。
「バカみたいって思ったろ…」
「え?全然?」
「ほんと…?」
「うん…だって、雅紀の身体の一部なんでしょ?だから、愛着湧いてるんだよね…」
「ん……智には、なんでもお見通しなんだね…」
「雅紀のことだけだよ…」
笑いながらそう言うと、少し悲しそうな顔になった。
「俺のことだけじゃないでしょ…?」
そういうと、起き上がってベッドから立ちあがった。
「風呂、入れる?」
「あ、うん。王さんに言えば」
雅紀は素肌にガウンを羽織ると、部屋を出て行った。
暫くしたら戻ってきて、俺を抱え上げた。
「一緒にはいろ?」
「うん…」
ぎゅっと雅紀の首に回した腕に力を入れて抱かれる。
軽々と俺を持ち上げる腕に、なにもかも委ねたくなる。