第33章 宮城の夜 4日目
「やっ…やだっ」
「えっ!?」
櫻井はびっくりして二宮を離した。
「シて?翔さん」
「えっ…」
「欲しいの…」
二宮は、もうめちゃくちゃにされたかった。
思考がまとまらない。
大野や松本のことを考え出したら、頭がおかしくなりそうだった。
「だって…ニノ…」
「ごめん…翔さんが嫌だったらいい…」
二宮は泣きそうになっていた。
そのままベッドに潜り込んだ。
布団を被ると、目を閉じた。
「ニノ…どうした…?」
櫻井がそっと布団の上から二宮を撫でる。
その顔は心配そうだ。
「なんでもない…抱かれたいだけ…」
布団の中の二宮の目には涙が浮かんでいた。
こんなに愛してくれる人を裏切ったと思った。
櫻井が無理やり布団を剥がした。
その中には、涙を浮かべて頬を紅潮させた二宮がいた。
まるでどこかの童話のお姫様みたいに。
「ニノ…」
櫻井は二宮の唇にそっと触れた。
「どうしちゃったの…?」
「なんでもない…」
二宮は櫻井に抱きついた。
「抱いて」
その声は命令に近い響きだった。