第32章 宮城の夜 3日目その2
ふわふわしていた。
コンサートが終わって、晩飯を兼ねたその日の打ち上げ。
でも俺はもう立上がることもできないくらい酔っていて。
不思議だった。
そんなに飲んでいないのに。
疲れてるからかな?
だから回ってるのかな。
翔さんが俺の隣で、ずっと俺の手を握っている。
皆にはみえないようにしてるけど、手が熱い。
…この人…今夜もヤる気なのかな…
絶倫…
この人、相葉さんよりも始末に負えないかも…
その相葉さんはなぜか居ない。
取材が入っているとかで、来ていなかった。
そんな話あったっけ?
聞いてなかったんだけどな…
でも深沢がそういうから、仕事なんだろう。
しかしだるい。
でも不思議なことに眠りが訪れない。
酒に酔ってここまでになると、いつも寝てしまうのに。
意識だけは冴えている。
寝てしまえば楽になるはずなのに。
起きてると、襲われる…
ちらっと翔さんを見ると、よそ行きの笑顔でスタッフさんと話している。
俺はその顔に見とれた。
ちょっと疲れてやつれているのが、やたら男っぽい。
どきっとした。
だって、セックスの後の翔さんの顔だったから。