第26章 鈴~リン~
発表の時間がきた。
ドキドキしながらみに行った。
1位に私の名前があった。
その時、初めて涙が出た。
どんどん溢れて止まらなかった。
友達が私をそこから連れだして、昇降口まで連れて行ってくれた。
階段に座らせてくれるとみんなでハンカチを差し出してくれた。
泣いてるうちに気づいた。
あれは私のファーストキスだったんじゃないかと。
目を閉じると、あの時の風景が蘇った。
ごめんねと言ってくれた先輩は、私の気持ちに気づいていたんだ。
それでも恥ずかしいとは思わなかった。
先輩にそこまで思わせた私、凄いじゃんと思った。
そこから笑いが湧いてきた。
涙は止まらなかったけど、笑えた。
友達は、そんな私の頭をよしよしと撫でてくれた。
「ありがとう!大好きっ」
そう言って友達に抱きついた。
私は幸せだ。
カズヤ先輩、ありがとう。
高校で一番の思い出をありがとう。
夢をくれてありがとう。
ぎゅっと先輩が名前を並べて書いてくれた教科書を握る。
私、頑張ります!
【END】