第25章 カズヤⅣ
その週から俺は学校に通いだした。
フリースクールだから来てるヤツは、様々で。
刺青入ってるのから、根暗なヤツまで色々。
最初、先生に喋れなかった時期のこと根掘り葉掘り聞かれた。
どうやら家族に虐待を受けていると勘違いされたらしくて。
その誤解を解くのが大変だった。
児童相談所って言葉が出てきた時、逃げ出したくなった。
実の親のところになんて戻りたくなかった。
淫売呼ばわりして、俺のこと追い出した親なんか…
今だに送金だけはきちんとしてくれてる。
この前連絡したら、大学へ行くための資金なら用意してやると言われた。
それだけはほっとした。
そこまで雅紀や翔に迷惑かけたくなかったから。
俺は親からもらったお金で、学校の帰りに、新宿のマンションをまた住めるように整えていった。
なにかあった時に戻ってこれられるように。
パパとの思い出が沢山詰まったマンションだけど。
もしも雅紀の家を出たら、帰ってこられるのはここしかなかったから。
必要最小限の家具だけ、ちょっとずつ揃えていった。
俺一人だけが居られればよかったから。