第24章 カズヤⅢ
目が覚めたら、雅紀のベッドに寝ていた。
翔と雅紀は俺に腕枕をしながら寝ている。
あの夢のようなひとときが、俺の中に甦る。
身体なんて、今までどれだけの男に開いたかわからない。
それが愛を得る方法だと思っていたから。
でも快感は、本当の快感は感じたことがなかった。
気持ちのあるセックスがこんなに気持ちのいいものだなんて、知らなかった。
こんなに尊いものだと知らなかった。
また、大事なことをお兄さんたちから学んだ。
これからはもっと自分を大事にしようと思った。
どんな形でも自分を大事にしてくれる人に出会った時、後悔しないように。
雅紀の腕が俺の身体に乗っかってきた。
俺の身体を抱きしめるように。
目を上げると、優しい目をした雅紀が俺を見ていた。
この目に恥じないような生き方をしなきゃいけないと思った。
目を閉じると、雅紀は優しいキスをくれた。
そのまま頬にもキスをくれた。
嬉しかった。
幸せだった。
翔の手が雅紀の頬に触れた。
雅紀が顔を上げると、頬をぶにっとつねった。
雅紀が痛がると、俺と翔は笑った。
心の底から笑えた。
【つづく】