第24章 カズヤⅢ
そのまま俺は翔から離れて、勉強部屋へ閉じこもった。
ソファの上でテディベアを抱きしめて丸くなった。
あんなこと言わなきゃよかった。
淋しい。
心に大きな黒い穴が開いたようだった。
雅紀が部屋に入ってきた。
「カズヤ…?」
俺は返事をせず背中を向けた。
雅紀が俺の背中を撫でる。
「カズヤ、おいで」
そう言って俺を立ち上がらせる。
俺がテディベアを抱いているのをみると、くすっと笑った。
「お友達は、おいていこうね」
そういうとテディベアをソファに寝かせた。
雅紀に手を引かれてリビングに行くと、翔が待っていて。
俺のこと抱きしめてくれて。
「カズヤ、お祝いあげるよ」
そういって笑ってくれた。
「な、んで…?」
「カズヤのお祝いだから」
雅紀の顔をみる。
雅紀は顔を赤くしている。
「いいの…?」
雅紀は頷いた。
それから三人でお風呂に入った。
お兄さんたちは、俺のこと大事に大事に洗ってくれた。
俺もお兄さんたちを一生懸命洗った。
上がるとみんなでリビングで熱を冷まして。
冷たい飲み物を雅紀が持ってきてくれて。
口移しに飲ませてくれてた時、それは始まった。