第22章 カズヤ
目が覚めたら、みたこともない家に居た。
ベッドに寝かされていて。
そっと起きだしてドアをあけると、ずいぶん広い家だった。
テレビの音がする方向に歩いて行った。
そっとドアを開けると、雅紀がいた。
「あ、目がさめた?」
そう言って俺の方に歩いてくる。
「顔色、少し良くなったな。疲れてたか?」
そういって俺の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。
俺は思わず雅紀に抱きついた。
「えっ…どうした?カズヤ…」
「雅紀…ごめん…甘えたい…」
「…うん…いいけど…」
ごめんね。
雅紀の愛おしい人。
ちょっとだけ、貸してください。
この優しいお兄さんを。
雅紀は俺を抱えたままソファに座った。
俺も一緒に座らせると、そっと俺を抱いてくれた。
俺はじっと雅紀の体温を感じていた。
温かい…
「気が済むまで抱きついてろよ。カズヤ」
そう言って髪を撫でてくれた。
俺は安心して、気が済むまで抱きついた。
雅紀の身体から、充電するかのようにパワーを分けてもらった。
「雅紀…ありがとう…」
そう言って俺はまた眠ってしまった。
明日からのことは、また明日考えよう。
今は、甘えて…
【つづく】