第21章 櫻井翔のキケンな夜会 3
「あっ…」
テレビを見ている智くんから、声が聞こえた。
なんだろうと、キッチンから顔を出すと、こちらを見ていた。
「どしたの?智くん」
「翔…こっちこいよ…」
「ん?」
拭いていたお皿を置いて、ソファに近寄る。
「なに?どうした?」
「おまえ…なにやってんだよ…」
「え?」
テレビを指差すから、見てみたら夜会が映ってた。
「え?何って…」
いきなり腕をひっぱられた。
どすんと智くんの上に覆いかぶさってしまった。
「なっ!?どうしたの!?」
「おまえ…こんなの全国放送でやりやがって…」
「えっ!?なに?なんのこと?」
智くんが怒ってる。
でも俺にはなんのことかちっともわからなくて…
「ごめん…」
とりあえず謝ってみたけど、火に油だったみたくて腕を掴まれるとぐるんと体勢を入れ替えられて、ソファに押し付けられた。
「智くん…」
とっても冷たい目で俺を見てる。
ぎりっと歯を食いしばると、乱暴に俺のTシャツを脱がせた。
「あっ…何?ごめんっ…」
急に顕になった身体が恥ずかしくて手で隠そうとしたけど、振り払われた。
ぎゅっと乳首を掴まれて、痛かった。
「やめてっ…そういうことしないって約束したじゃんっ…」
「ああ!?おまえがあんなことするからだろ!?」
なんのことだかわからなくて、本当に泣けてきた。
「ごめん…わかんないっ…何に怒ってるの?」
「ばかやろう…俺がこんだけ毎日我慢してんのに…」
俺と智くんは、いわゆる恋人だけど…
俺が恐いから、まだ身体の関係は無くて…
智くんがずっと欲しがってるのはわかってるんだけど…
待ってくれるって言ってくれたのに。
俺の気持ちの準備ができるまで…