第3章 夢に舞い、恋に舞う 2
「あり、がと…ございま…おししょ…」
「わかったから…泣き止んでから喋りなさい…」
「ずみまぜ…」
薔薇を握りしめたまま泣いてたら、手のひらに痛みが走った。
「痛っ…」
「あっ…見せなさい」
手を取られて、お師匠が覗きこむ。
いきなり手のひらに、お師匠が吸い付いた。
「あっ…」
少し痛かったけど、でも手のひらから熱が伝わってきて…
僕の背筋を、何かが駆け上がっていった。
「ん…ぅ…」
やばい…やばい…
勃っちゃう…!
「はぁ…これでいいだろ…気をつけろ…雅紀」
「は…い…すいません…」
ふらふらしながら、リビングを出た。
洗面所で手を洗ってやっと落ち着いた。
気がついたら、お師匠が後ろに立っていた。
「雅紀…」
「はい?」
「おまえ…さっき勃ってただろ?」
「えっ…えええー!?」
「今晩こそ、お前を…」
「ちょっとまってっ…」
「もう、待たないよ?」
僕のバージンは虫の息です…
【END】