第13章 悪徳の花 2
「俺も好きだよ…翔」
手首の戒めにキスをすると、解いてやる。
「さ、自分でしてごらん?」
震える手を自分の股間に持って行き、握りこむ。
「いや…見ないで…」
「なんで…?こんなに悦んでるのに…」
彼の先を弾くと、身体が跳ねた。
「んっあっ…」
「翔は、本当に淫乱なんだね…」
「和也がそうさせるんだろ…」
「なんで…?俺が」
「だって…和也が触ると、身体が言うこと聞かなくなるんだもん…」
蕩けるような顔で俺を咥え込む。
俺のアレを舐めながら、自分のも扱き出す。
「あぁ…翔、堪んないよ…」
俺の恋人。
櫻井翔。
俺の勤める、櫻井病院の医院長の長男。
地元の国立大医学部を主席で卒業し、インターンを経て櫻井病院に来て5年。
まだヒラの医師の癖に、確固たる地位を築いている。
内科医としての腕も確かだ。
最近、病院が雑誌にも載るほど話題になっている。
女みたいに綺麗な顔と、その柔らかな物腰も、話題の内に入ってる。
そんなどこからみても、順風満帆な人生を歩んでいるこいつの、唯一の黒い真実。
男にしか、感じない。
所謂、ゲイってやつだ。
俺は、それを利用してる。