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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第10章 コーヒー


雅紀の顔が、少し曇った気がした。


「どうした?」


「え?」


「なんか気になることでもあんの?」


「え…なんで?」


「なんとなく」


「い、いやだな…なんで智にはわかるんだろ…」


「だってお前…もう10年も一緒に働いてるんだぞ?いい加減わかるわ…」


「ん…そうだよね…」


雅紀はコーヒーを飲み干すと、シンクに置いた。


「あのさ…智…」


「ん?」


「俺、仕事辞めようかと思うんだ」


「え…?」


「それでさ…」


「なんでだよ!?」


「え?」


「なにが気に入らないんだよ!?」


「や…智…」


「なんか不満があるなら言えよ!なんで辞めるとか言うんだよ…」


「智、だから…」


「課長か?アイツがなんか言ったのか?」


「智!ちょっと聞いてよ!」


「何だよ!」


持っていたマグカップを取り上げられた。


「なに興奮してんの?」


「だってお前…」


「だからね…聞いて?仕事に不満はないよ?」


「…じゃあなんで辞めるなんて言うんだよ…」


「職場に不満があって辞めるわけじゃないんだ。もっとね、先のこと考えたんだよ…」
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